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寺家町のレトロな異空間ホッターズ

加古川駅前、ベルデモールから寺家町商店街に入り、アーケードの下を西に歩いて行く。
大きな信号を一つ越えた頃、ソースの匂い。

「たこ焼きかな?」

匂いに誘われて目を左に向ける。
たしかに「たこ焼き」の赤いノボリとそれを焼く人、
そしてその向こうに、緑のオート三輪・・・

 トタン塀・・・、ブリキのカンバン・・・、


周りの景色が薄れ、私はその空間に入って行った。




どこかに続く路地の入り口・・・・


オート三輪の運転席を覗き込む。無造作に黒い集金鞄が置かれている。

 目の端に、紺の前掛けをした人影が見えたような気がして荷台を見るが、やはりそこには誰もいない。

オート三輪の横を進んで奥へと入って行く。
                  ハンガーに掛けられた衣類が無造作に置かれている。売り物なのだろうか?


 

 路地に入った。


それにしてもここは建物の中なのか外なのか。
  ガラス窓越しに坪庭が見え、
   路地の入り口にも衣類などが並べられている。


 私の横を半ズボンを履いた子供が駈け抜けていった。
   手に十円玉を握り締めているのが私には分かる。

  子供は駄菓子屋に飛び込んだ。


遠くに母の声が聞こえる。
「お父ちゃん、又どっか行ってもた。喫茶店におるかわかれへんから呼んできて」

木のカウンターに白い厚手のコーヒーカップ、そしてコーヒーの香り。


私は自分が子供の頃のアメリカなど知らない。しかしそこにはそれが在った。
缶詰、赤い自動販売機、ダーツの的。




 

そしてここが屋内であることの証、
二階へと続く木の階段。

 

 

階段を登るとそこは屋根裏部屋だった。
家具などが雑然と置かれている。


この空間に入って初めて人に声をかけてみた。
どうやらそこがお店で、主人らしき女性が居たからだ。
  靴のまま上がるのがはばかられるほど
  磨き上げられた床の店内に、
  タオル地の小物や衣類が売られていた。



振り返ると、遠くに寺家町の商店街が見えている。それを頼りに、私は引き返して行った。

ソースの匂いに気がつくと、私はアーケードの下に居た。

 

集合店舗 ホッターズ
舶来雑貨、家具  Prologue
駄菓子   マルゼン
セレクトショップ   Bu−nyu
喫茶   あおぞら
コットン雑貨   ライラック
フリースペース    
営業時間:10時〜18時半
定休日:木曜日
TEL:079-422-9575




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